兵庫県で水揚げされたズワイガニを京都のブランドガニと偽り販売したとして業者らが逮捕された事件で、警察はブランドカニのタグを業者に渡したとして、漁船関係者で主婦の56歳女性を書類送検しました。

 この事件では、京都府京丹後市の水産加工業者「まるなか水産」の取締役・中井満容疑者(42)ら2人が、去年2月、兵庫県の漁港で水揚げされたズワイガニを京都府京丹後市のブランドガニ「間人ガニ」と偽り販売したなどの疑いで4月5日に逮捕されていました。

 中井容疑者らは、何らかの方法で商標登録されている「間人ガニ」のタグを入手し、偽物の間人ガニを1杯2万円から3万円で販売していたとみられていました。

 警察は中井容疑者らがブランドガニを偽って販売することを知りながら、去年1月31日に「たいざガニ」などと記載のタグを譲渡した不正競争防止法違反ほう助の疑いで、京丹後市に住む、漁船関係者で無職の56歳女性を書類送検しました。

 女性は警察の調べに対し容疑を認めているということです。また女性は警察に対して「間人ガニを高く買ってもらうのを見返りに、15年ほど前からタグを渡していた」などと話しているということです。

 また、警察は水産加工業者「まるなか水産」について、去年2月1日~25日にかけてブランドガニ2杯を偽って販売し、今年2月下旬に取締役らが商標登録されている「間人ガニ」のタグ21本を使用する目的で所持していたとして、不正競争防止法違反などの疑いで書類送検しました。

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