青森県黒石市は、観光施設の指定管理者候補としていた「日本旅行東北」が30日、青森市の新型コロナ患者移送業務を巡る談合で公正取引委員会の排除措置命令を受けたため、指定管理業者を再募集する方針を決めました。

黒石市 高樋憲市長
「今回こういうことになり、大変残念だったと思う。再公募して、指定管理の新たな業者を募集していく形になると思う」

黒石市は2023年10月、津軽こけし館と津軽伝承工芸館の指定管理者候補に「日本旅行東北」を選定しました。

しかし翌月、日本旅行東北青森支店が青森市が発注した業務に絡んだ独占禁止法違反の疑いで、公正取引委員会の立ち入り検査を受けたため、市は指定管理に関わる議案の提出を見送り、公取委の検査結果を待っていました。

この間、地元企業による2つの観光施設の指定管理業務が終了し、4月から暫定的に市が直営する異常事態が続いています。

30日、日本旅行東北が公取委の排除措置命令を受けたことで、市は地方自治法で定める入札の参加資格の規定に日本旅行東北が抵触するため参加は適切ではないとしています。

黒石市 高樋憲市長
「1日も早く、しっかりした指定管理者に伝承工芸館・こけし館の運営を委託したい」

市では、6月中に再募集を開始し、8月には新しい管理者を選定。秋以降に新しい業者による2館の運営を始めて、事態の解消を図りたいとしています。

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