2027年の操業を目指して、北海道千歳市に建設中の次世代半導体の製造拠点・ラピダスの工場用水をめぐり、水産団体などへの説明会が、31日、札幌市で開かれました。

北海道の主催で開かれた説明会には、北海道ぎょれんや水産資源研究所など6団体のほか、ラピダスや千歳市などが参加し、非公開で行われました。

北海道からは、工場用水を確保するための水源について、千歳川や安平川の候補が紹介され、1日約2万8000立方メートルの工場用水が2つの川から取水され、全て千歳川に戻す工程について説明がありました。

また、千歳市の水道局からは、ラピダスから出た排水処理の工程が示されました。

一方、北海道ぎょれんからは説明会の開催が遅いとの指摘があり、水産業への影響を懸念する声や、被害が発生した場合の対応などについて質問があったということです。

さらに、製造工程で発生する化学物質の処理についてや、排水後の水質モニタリング調査についても、意見が交わされたということです。

北海道は今後、大学教授や研究機関の専門家を招き、有識者の懇話会を開催する予定ですが、今回の意見も整理して、丁寧に説明したいとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。