鹿児島県警の元生活安全部長が31日、警察内部の情報を第三者に漏えいしたとして、国家公務員法違反の疑いで逮捕されました。

国家公務員法違反の疑いで、逮捕されたのは、鹿児島県警の元警視正・本田尚志容疑者(60)です。

県警によりますと、本田容疑者は県警を退職した今年3月下旬、生活安全部長だった時に入手した警察情報が書かれた書面を第三者に郵送し、職務上知りえた秘密を漏らした疑いです。

本田容疑者は2022年の3月に県警本部の生活安全部長に就任し、今年3月に定年退職していました。

現職警察官1人とそれ以外の1人の名前や年齢が書かれた警察内部の書類を封筒に入れ郵送したということで、差出人の名前は書かず、封筒の中には別の警察関係者の名前が書かれた紙が入っていました。本田容疑者の認否については「捜査に支障がある」として明らかにしていません。

県警は、内部文書が印刷された資料を福岡の60代の会社役員に提供した疑いで曽於警察署の元巡査長を今年4月に逮捕していて調査チームが調べていたところ、本田容疑者の情報漏えいが発覚したということです。

元巡査長と共犯関係はないとみていますが本田容疑者が情報を漏らした第三者が福岡の60代の会社役員かどうかは「捜査に支障がある」として明らかにしていません。

警察で動機や余罪について調べを進めています。

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