ペットの数が増えすぎて飼えなくなる『多頭飼育崩壊』が社会問題になっています。この問題を解決するため猫の不妊去勢手術を専門とする動物病院が新潟市 中央区に開設されることになりました。

新潟市の動物愛護協会が設置したコンテナハウス。

新潟市 中央区で10月に開業する予定の『にゃんがたセンタークリニック』の入院スペースとなります。

『にゃんがたセンタークリニック』は猫の赴任去勢手術を専門とした県内初の動物病院で県動物愛護協会が開設します。

新潟でも問題となっている野良猫や多頭飼育崩壊。中には、経済的な理由などで、猫に不妊手術を受けさせることができない飼い主もいるそうです。

【県動物愛護協会 永松亮一 副会長】「新しい病院を建てることでその問題を解決したい」

県動物愛護協会は2月、クリニックの開設に向け800万円の費用を集めることを目的にクラウドファンディングで寄付を募ったところ、目標を大きく上回る2200万円余りが集まりました。

『にゃんがたセンタークリニック』は専門病院として多くの猫の手術を行うことができます。飼い主の生活状況によりますが手術費は一匹あたり、メスが8000円、オスが4000円で一般的な動物病院の半額以下となっています。

手術は新潟市動物愛護センター内で行い、こちらのコンテナハウスには手術前後のネコが入院します。冷暖房が完備されていて20匹ほどを受け入れられるということです。

【県動物愛護協会 永松亮一 副会長】「全身麻酔を数十分にかけて体力が低下する動物たち、その子たちの体力回復をしなければなりませんので、この入院施設は大事な施設」
医師は、新潟市内の動物病院の開業医が当番制で務めます。行政の施設に不妊去勢手術専門の病院ができるのは全国で初めてだということです。

【県動物愛護協会 永松亮一 副会長】「動物が幸せになって、さらに人間社会も幸せになるような素晴らしい社会を目指して力を合わせて頑張っていこうと思っています」

『にゃんがたセンタークリニック』は9月にプレオープンし、10月の本格稼働を目指しています。

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