新潟県五泉市は、市内の商業施設などの女性用トイレに侵入して盗撮をしていたとして4月に逮捕された24歳の男性職員を、5月31日付で懲戒免職処分にしたと発表しました。

五泉市総務課に勤務していたこの男性職員は、2021年6月~11月にかけて五泉市内の商業施設などの女性用トイレに侵入して盗撮をし、県迷惑行為等防止条例違反(盗撮)と建造物侵入の疑いで逮捕されていました。
五泉市によりますと、男性職員は5月24日に略式起訴され、罰金50万円の処分を受けたということです。

処分の理由について五泉市では、身勝手な欲求を満たすべく常習的に行っていた盗撮は卑劣で非常に悪質な行為であり、市民の信頼を損ない五泉市と市職員全体の信用を著しく失墜させたことによるものとしています。
五泉市ではあわせて、この職員の上司にあたる総務課長を31日付で厳重注意処分にしています。

五泉市の田邊正幸市長は「全体の奉仕者たる市職員がこのような事件を起こしたことは、誠に遺憾であり、被害にあわれた方に対して大変申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。また市民の皆様の信頼を著しく損なったことにつきまして、深くお詫び申し上げます。今後このような事態が発生することがないよう、職員及び組織全体のコンプライアンスの徹底を図り、一日も早い信頼回復に向け、取り組んでまいります」とするコメントを発表しています。

警察によりますと2024年2月に五泉市内の商業施設の女性用トイレに男が侵入しているのが目撃され、この男性職員が浮上しました。その後の捜査で男性職員は2021年6~11月の間に3回にわたって五泉市内の商業施設などの女性用トイレで個室の扉の下の隙間からスマートフォンで動画を撮影していたとして、県迷惑防止条例違反と建造物侵入の疑いで逮捕されていました。
逮捕当時、この男性職員は「身に覚えがあるので言い訳することはない」として、容疑を認めていたということです。

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