“世界三大大会”のひとつ「ネーションズリーグ」で盛り上がりをみせているバレーボールの話題です。
新潟市西蒲区に伝統的にバレーボールが強い地域があるのをご存じでしょうか?
男子中学生は去年、新潟県勢で初めて全国制覇を達成しました。強さの秘密は「つなぐ」です。

新潟市西蒲区の中之口(なかのくち)中学校。
全校生徒は142人で男子バレーボール部には、部活の中で最も人数が多い22人が在籍しています。人数の多さから試合形式の練習ができるのが強みです。

この男子バレー部は去年、全国中学校体育大会で快挙を成し遂げました。
U16日本代表キャプテンでもあった絶対的エース・岩田怜緯(いわた れい)選手を中心に勝利を重ね、新潟県勢で初めてとなる全国制覇を達成しました。

中之口中 田邉颯真キャプテン
「去年は、自分たちっていうより先輩方に連れていってもらった全国」

中之口中 田邉拓真副キャプテン
「去年は絶対的なエースがいて」

田邉拓真 副キャプテン(左)と颯真キャプテン(右)

こう振り返るのは、見た目がそっくりなキャプテンと副キャプテン。
「中之口中学校のキャプテン田邉颯真(たなべ・そうま)です」
「副キャプテンの田邉拓真(たなべ・たくま)です」

そう、2人は3年生の双子の兄弟です。ともに去年の全中経験メンバーです。

中之口中 男子バレーボール部 沼倉和美 監督
「双子の兄弟、非常にコミュニケーションもとれるし、リベロとセッターということで、チームの要として、チームをよく引っ張っていてもらっています」

身長はともに160センチ。チームで一番身長の高い選手と並んでもらうと20センチ近く差があります。
それでも、颯真選手は守備専門のリベロとして、拓真選手は、司令塔のセッターとしてチームを引っ張っています。

今年のチームは…

田邉颯真キャプテン
「“つなぎ”を他のチームより高めていって、落とさないバレーをみんなでやっていきたいと思っています」

カギは「全員でのつなぎ」です。

沼倉和美 監督
「去年はスーパーエース(岩田選手)がいたので、そこに集めて勝つというチームそれが上手くいきましたけど、今年はそういうタイプの選手がいませんので、本当に全員バレーでつないでつないで泥臭くやっていこうと思っています」

“全員バレー”で、3月の北信越大会では男子が準優勝、女子は3位に入りました。

沼倉和美 監督
「昔はかなり厳しいことを言いましたけど、今は時代も違いますし、楽しく、子どもたちの自制にだいぶ任せながら、自分たちで考えさせたりしながらメニューも決めていますし、遊びながらプレーがどんどん発展していく」

中之口中学校はこれまで、全国中学校体育大会に男子が16回出場、女子も6回の出場を誇ります。
強さの秘密は何なのでしょうか?

前野智郎アナウンサー
「中之口中のバレー部、なんでここまで強い?」

沼倉和美 監督
「これはもう『伝統の力』『地域の力』もあるし、この親御さん世代も全中経験者も多数いらっしゃいますので、そういう方たちの全部の総合力」

旧中之口村時代からバレーボールが盛んで、親から子へと伝統がつながれてきました。その中之口の中学生が、今年も伝統とボールをつなぎぎます。

田邉拓真副キャプテン
「みんなでつないで、みんなでバレーが楽しくできるように、これからの練習もう一生懸命頑張って、連覇目指して頑張っていきたいと思います」

田邉颯真キャプテン
「今年は自分たちの手で、全国大会に行けるように頑張りたいと思います」

8月の全中=全国中学校体育大会につながる新潟市の大会は6月に始まります。
つなぎのバレーボールに期待しましょう!

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