東京都知事選挙への出馬の意向を表明している立憲民主党の蓮舫参議院議員が29日、都庁を訪れました。一方で、いまだ出馬を表明していない小池都知事。なぜなのでしょうか。
小池都知事 出馬表明はいつ? 蓮舫氏の出馬「想定外」
良原安美キャスター:
東京都の小池百合子知事の2期目最後となる都議会定例会が29日開会し、小池知事は本会議の所信表明演説で3選出馬の有無を明らかにしませんでした。
小池知事の側近によりますと、蓮舫氏の出馬については「想定外だった」としながらも、「子育て政策など、都政8年間の実績をアピールしていく」と自信を見せたといいます。
すでにアピールが始まっているのでしょうか。所信表明の冒頭では、▼新型コロナ対策 ▼東京五輪2020開催 ▼待機児童ほぼ解消など、これまでの実績についての発言がありました。
さらに28日、都民ファーストの会と面会し、都知事選の立候補を要請された際も、小池知事は「いまチルドレンファーストの様々な政策が『百合子』と呼ばれている。ママさんパパさんの間で。これを進めてこられたのも、皆さんとの連携も大きいと思います」と、子育て世代から高い評価を受けていることを強調していました。これらは蓮舫氏を意識した発言だったのでしょうか。
2016年に出馬時の「7つのゼロ公約」どれくらい達成?
27日に蓮舫氏が都知事選出馬を表明した際、小池知事について「この8年間の彼女の功績・実績はどうでしょうか?7つのゼロ公約、どこにいったんでしょうか?」と批判をしています。
2016年 都知事選出馬時の7つの公約です。現在どのくらい達成されているのでしょうか。
1.「待機児童ゼロ」8466人(2016年4月)→286人(2023年4月)
2.「ペット殺処分ゼロ」203頭(2015年度)→0頭(2023年10月時点)
3.「都道電柱ゼロ」39%(2016年度末)→46%(2022年度末)
4.「介護離職ゼロ」7800人(2017年)→1万4200人(2022年)
5.「残業ゼロ」都職員月平均13.5時間(2015年度)→16.8時間(2022年度)
6.「満員電車ゼロ」東京圏31区間の混雑率164%(2015年度)→123%(2022年度)
7.「多摩格差ゼロ」市町村総合交付金483億円(2015年度)→620億円(2024年度)
萩谷麻衣子 弁護士:
小池さんが立候補することを前提に、女性対決だと言われていますが、そこに注目が集まるということは、政治において活躍する女性がまだ少ないのかなと思います。
ただ女性対決であっても、このような報道が多くなることによって、政治に興味のない方にも関心を持ってもらうきっかけになってほしいです。
井上貴博キャスター:
早く政策論争になってほしいです。蓮舫さんの会見を聞いていると反自民、小池都政のリセット、そこばかりが強調されています。
今まで体制批判を繰り返すことが強みになっていましたが、なぜ都知事選に出馬したのか、“反自民”で出れば選挙に勝てるのではないかという思惑が透けて見えるような気がします。
萩谷麻衣子 弁護士:
これから公約が出るので“反自民”の中身を見ていかなければなりません。無所属で出馬したということは、やはり無党派層の取り込みを狙っていると思いますので、どこまで食い込めるか、公約が出たらしっかり見極めたいと思います。
東京都議会の自民党と非公開で面会 「立候補の要請はしなかった」
良原キャスター:
28日、小池知事は東京都議会の自民党と非公開で面会をしました。参加した自民党都議は「立候補の要請はしなかった。引き続き協力していくことを確認した」と話しました。
そして29日、蓮舫参院議員は立憲民主党の党会合で「今や『政治とカネ』まみれの自民党に寄り添っている」と小池さんを批判しています。
小池知事は、選挙における自民党との関係を模索しているのでしょうか。
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