甲府市内の事務所。
3人の男性が介護サービスについて意見交換しています。

男性たちは:
「まず見た目っていうところから変えていこうと思っている」
「イメージを変えたいなっていうのが自分の中にある」

2023年9月に設立したtonari訪問介護ステーションのメンバーです。

3人の前の職業は…

38歳から41歳の甲府地区消防本部の元救急救命士です。

なぜ救急現場から介護の道を選んだのでしょうか?

tonari訪問介護ステーション 田名網俊宏さん:
「国も在宅医療や在宅介護を推し進めている中でどれだけ家の中で良く過ごせるかっていうところになってくると、どうしても介護士だけでは足りない」

家で過ごしたい高齢者が増えていることから、利用者の家を訪問してサービスを行う訪問介護の事業を立ち上げました。

tonari訪問介護ステーション 石崎法充さん:
「こんにちは。失礼します。tonari訪問介護ステーションの石崎です」

この日は足に障害があり1人で生活する甲府市の70代の男性の家を訪問しました。

歩くことが困難なため、希望に沿った昼食の準備や部屋の掃除を手伝います。

石崎法充さん:
「夕飯と寝る前のお薬飲んでもらえれば良いと思いますので、またなくなってきたら一緒に作りましょう」

利用者は:
「気が利いてね、いろいろやってくれるので、本当に入れて良かったと思う。やっぱり救命救急士ですから、いざとなった時には発揮してくれますからすごく安心していられます」

救急救命士の経験を生かし、相手の歩き方や話し方など、生活上の些細な変化を見逃さず迅速に対応できることがメンバーの強みです。

tonari訪問介護ステーション 石崎法充さん
「救急隊時代の経験に照らし合わせて、もしかしたらこの方も病気が隠れているのではないかなという目で見る癖がついているので、気づくのが少しでも早いと思う」

介護職にはこんな思いもあります。

tonari訪問介護ステーション 石崎法充さん
「「きつい」「給料が安い」「汚い」というようなイメージがどうしてもあるのかが、これからの介護業界のためにイメージを変えたい、「給料が良い」「かっこいい」「キラキラした職業」という新しい3Kが広がるような活動ができる事業所を目指したい」

介護職のイメージを変えようと3人は奮闘しています。

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