沖縄県は29日、2023年度の「狂犬病」の予防接種率(速報値)を発表した。県内の狂犬病予防接種率は 52.2%で、2022年度よりも 0.2%低下した。沖縄県は全国最下位で、接種率の低い状況が続いている。

犬の飼い主または管理者は、狂犬病予防法に基づき、毎年4月から6月のうちにその犬に狂犬病予防注射を受けさせることが義務づけられている。
毎年4月から6月は狂犬病予防注射月間で、現在県内各地の市町村で犬の集合注射が行われているため、県は忘れずに接種するよう呼び掛けている。集合注射を受けそびれた人でも、市町村の提携する動物病院でも接種が可能だとしている。

【沖縄県の接種率】
2022年度 52.4%(全国最下位) 70.9%
2021年度 48.9%(全国最下位) 70.9%
2020年度 43.9%(全国最下位) 70.2%

県によると、 WHO(世界保健機関)の勧告では狂犬病のまん延防止には予防接種率が 70%以上必要とされているのに対し、県内 41市町村のうち32 市町村はこれを満たしていない。

市町村別の接種率一覧

狂犬病とは

・ 狂犬病が人間に感染して発症した場合、ほぼ100%死亡する
・ 世界では毎年およそ5万5千人の患者が死亡している
・ アジアでは主に犬が人間への感染源となっている(咬まれた部位から、唾液に含まれるウイルスが侵入する)

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