ペーパーカンパニーの銀行口座を悪用した資金洗浄事件で、フィリピンに滞在していた組織のメンバー、一人が新たに逮捕されました。

 富山市に拠点を置く「リバトン」は、特殊詐欺の被害金などの資金洗浄を請け負っていたとみられていて、組織のメンバーだった藤井亮平容疑者(41)ら12人がすでに逮捕されています。

 リバトンは傘下におよそ500社のペーパーカンパニーを抱え、それぞれの法人名義の銀行口座を集約。約4000口座を資金洗浄のために悪用していたとみられています。

 警察は28日にリバトンのグループ会社の元従業員・川崎優人容疑者(32)を犯罪収益の隠匿の疑いで新たに逮捕。川崎容疑者は滞在先のフィリピンから26日深夜に帰国し、警察に出頭してきたということです。

 リバトンが管理する口座には犯罪グループなどから少なくとも600億円の入金があったことが確認されていて、警察が実態解明を進めています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。