伊豆諸島沖で今年3月、鹿児島県のマグロ漁船が座礁した事故で、鹿児島運輸支局は28日、船を所有するいちき串木野市の会社に立ち入り監査を行いました。

午後1時半ごろ、鹿児島運輸支局の職員2人が、事故を起こしたマグロ漁船を所有するいちき串木野市の前潟水産の監査に入りました。

この事故は今年3月、前潟水産の「第八福栄丸」が伊豆諸島沖で座礁し、乗組員25人のうち1人が死亡、5人が足の指を骨折するなどのけがをしたものです。

運輸支局によりますと、28日は船員法に基づいて、前潟水産に事故の経緯や当時の対応を聞き取りしたということです。

(鹿児島運輸支局 石村良仁首席運輸企画専門官)「万が一違反があれば再発防止を促す。今後精査していく」

事故当日、第八福栄丸は水揚げの拠点にしている静岡の清水港を出て南米方向へ向かう途中でした。前潟水産によりますと、当時、エンジンがかからず航行不能になり座礁したということですが、エンジンが故障した原因は分かっていないということです。

(前潟水産 羽根田正社長)「事故にならないようにするが、何が原因か分からないのが一番の問題」

現在、座礁した船の引き揚げ作業が進められていますが、引き揚げのめどは立っていないということです。

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