長野県内の小学校では、運動会のシーズンを迎えています。
お子さんやお孫さんの晴れ姿を楽しみにされている方も多いと思いますが、一部では、コロナ禍を機に開催方法の変化もあるようです。
「位置について、よーいドン!」
号砲にあわせ、一斉に駆けだす子どもたち。
運動会では、おなじみの一幕です。
松本市の鎌田(かまだ)小学校で25日に行われた運動会。
ほかにも、ダンスや、玉入れなど、一見これまでの運動会と変わらないように思えますが、実は、子どもたちが参加するのは、1人2種目だけ。
2学年ごとに時間を区切って行い、それぞれが校庭で過ごす時間は、わずか1時間です。
はじめに登場したのは、3・4年生。
準備運動のあと、すぐに競技スタートです。
まずは、学年ごとに短距離走。
全員が走り終わると、息つく間もなく次の種目です。
3年生が挑戦したのは、一本の棒を複数人で一緒に持って走る「台風の目」。
3チームの対抗戦ですが、かつてのような全校が紅白に分かれての勝負や応援合戦はありません。
全校児童が800人以上と、規模の大きい鎌田小。
全員が集まり競技をするにはグラウンドが手狭なことや、熱中症対策の観点から、コロナ禍を機にこうした「分散・短縮型」の運動会に移行したということです。
4年生:
「どっこいしょ!どっこいしょ!のところで大きな声を出すのが楽しかった」
4年生:
「ちょっと少なかったから、もっとやりたかったです」
4年生:
「楽しかった!このあと…?授業やってそのあと帰って、家でゲームするの」
3年生:
「(2種目)どっちも楽しかった。もうちょっとやりたい!」
子どもたちにとっては少し、物足りなさもあるようですが…。
保護者からは、子どもの姿が見やすいという声も聞かれたほか、学校にとっても、事前に全体での練習をせずに済むため、ほかの教科の授業時間の確保や教員の負担軽減が図れるなど、プラスの側面もあると言います。
保護者:
「見やすかったですよ、とても。いいと思います、密にならなくて」
保護者:
「昔はおばあちゃんと一緒に弁当食べたりしてすごくよかったんですけど、最近そういうのはなくなっちゃったんで少し寂しい思いはしますけどね」
保護者:
「ちょっとさみしいなって気持ちはやっぱりあるんですけど、それでも子どもたちは一生懸命頑張ってくれているので、その点は変わらないかなと」
開催の仕方は変わっても、子どもたちの成長を刻む1ページであることに、変わりはないようです。
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