架空の24歳年下の妹になりすまして保険証をだまし取った罪などに問われている73歳の女に対し、東京地裁は懲役3年、執行猶予5年を言い渡しました。

東京・大田区の無職・吉野千鶴被告(73)は、2021年からおととしにかけ、実在しない24歳年下の「岩田樹亜」という名前の妹になりすまして偽造書類を使い、健康保険証をだまし取った罪や事実と異なる戸籍を作った罪などに問われています。

吉野被告はこれまでの裁判で起訴内容を認め、警備員として働いていた際に「やる気があるのに年齢を理由に受け入れられなかった」と主張。「年齢に関係なく、気持ちよく、長く働きたい」と思ったことなどを述べていました。

きょうの裁判で東京地裁は、「身分証明制度の根幹を揺るがす悪質な犯行」だとして、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。

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