去年、大阪湾で死んだマッコクジラの処理をめぐり、契約にかかわった大阪市の職員と処理業者が、禁止されている会食をしていたことがわかりました。
去年1月、淀川の河口付近で見つかり「淀ちゃん」と親しまれたクジラ。
死んだ後、大阪市から依頼を受けた海運業者が紀伊半島沖に沈めました。
大阪港湾局は去年3月、当初の試算額の倍以上にあたる約8000万円で随意契約しました。
金額の交渉をめぐっては、担当ではない課長が、業者の意向に沿って金額を引き上げるよう強く進言していました。
きょうの市議会で大阪港湾局は、この課長がクジラの処理後に業者側と会食していたことを明らかにしました。
「(業者のところに)飲料とお菓子、おつまみ等、自分のぶんを購入して持参し、飲食したとのことでありました。」「市民に業者との癒着の疑念を抱かれないようにするために、禁止されている会食に該当するものと考えております」(大阪港湾局の担当者)
大阪市の公正契約職務執行マニュアルでは、契約に関わる職員と業者との会食は禁止されていて、市が経緯を調べています。
横山市長は、他の随意契約についても不適正な点がないか、総点検を進める考えを明らかにしました。
マッコウクジラ「淀ちゃん」の処理費をめぐっては、同じ23日に市民グループが「市に損害を与えた」などとして訴訟を起こしました。
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