北海道小樽市に住む70代の男性が、通信会社や警察官、検事を名乗る人物から2300万円をだまし取られる被害に遭いました。

警察によりますと、4月上旬に通信会社を名乗る者から、小樽市に住む70代の男性に電話があり、「急を要する必要があって指定する電話番号に電話してください」と、指示がありました。

実際に男性が電話をしたところ、沖縄県警那覇警察署に所属するクドウを名乗る人物につながり、「あなたの銀行口座がマネーロンダリングの犯罪に使用されている」「主犯は逮捕していて事件の共犯者としてあなたを探していた」「あなたの今後について検事と相談し管理していくこととした」などと説明がありました。

その数日後、70代の男性の元に、検事のヤマカワを名乗る人物から電話が来て、クドウと同様の説明をしたということです。

その後クドウとヤマカワを名乗る人物と、70代の男性のやりとりはSNSへと移り、男性は2人から「資金を管理する必要がある」と説明を受け、口座を新規開設するよう指示されたということです。

男性は言われた通りに口座を新しく開設。口座番号やパスワードを2人に伝え、5月1日と2日に、男性がもともと使っていた自分の口座から3回に分けて、合計2300万円を新設した口座に振り込み、その後、金は抜き取られました。

新設した口座の金融機関が、高額な取引を不審に思い、男性に連絡をしましたが、「沖縄の警察の人と連絡をしていて、詳しいことは口止めされている」と男性が説明。

詐欺被害の可能性が高いことから、5月16日、金融機関が警察に連絡しました。

警察が男性と接触し、被害事実を特定したという事です。

警察は、金銭を振り込むよう要求する電話があった時には、詐欺を疑い、警察相談電話「#9110」に相談するよう、呼びかけています。

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