山形県山形市出身の世界的デザイナーが経営する会社が山形県南陽市の旧ハイジアパーク南陽の跡地に開業を予定していた、温泉リゾート施設の建設計画を断念する意向を示しました。
四季南陽・奥山清行さん「残念ながら今の状態では使えなくなったので、一旦は南陽市にお返ししましたけど」
思いを口にするのは山形市出身で世界的なデザイナーの奥山清行さんです。
奥山さんが経営する会社「四季南陽」は閉館したハイジアパーク南陽の旧施設を、南陽市から2021年9月に譲りうけ、温泉リゾート施設「四季南陽」として去年秋の開業をめざしていました。
しかし、開業されることはなく、きょう、南陽市と四季南陽が会見を開きました。
南陽市・白岩孝夫 市長「旧ハイジアパーク南陽売買契約につきまして、本日契約を解除することに合意いたしましたことをご報告いたします」
きょう発表されたのは計画の断念でした。物価高騰や、施設のアスベスト撤去の費用がかさんだため、建設が困難になったということです。
株式会社四季南陽 奥山清行 代表取締役「通常の改修及び解体費用の3倍から5倍かかる。当然のことながら、予定されていた事業計画から大きくかけ離れた数字になってしまった」
四季南陽の建設のために出資した金額は、南陽市が6082万9000円、四季南陽がおよそ1億3000万円にのぼるということです。
会見を終え、奥山さんは施設に足を運んでいました。
株式会社四季南陽 奥山清行 代表取締役「(施設を)見たくて。これを生かしていきたいですよね、本音言っちゃうと」
旧ハイジアパーク南陽の今後について、市では「具体的な使い道は決まっていない」としています。
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