外国籍の女性と当時3歳の長女が警察官から不当な任意聴取を受けたとして東京都に損害賠償を求めている裁判の判決で、東京地裁は訴えを退けました。

この裁判は、2021年6月、都内の公園で南アジア出身の女性(40代)と当時3歳の長女が面識のない男性とトラブルになった後、警察官から公園や警察署で不当な任意聴取を受けたなどとして東京都に440万円の損害賠償を求めているものです。

これまでの裁判で、通訳に入った男性が「警察官が長女に対し、『おまえ本当に日本語しゃべれねえのか』などと発言していた」と証言していましたが、東京地裁はきょうの判決で、「おまえなどと呼びつけるのはいささか唐突で、警察官として不自然と言わざるを得ない」と指摘。

警察官が不当な聴取をしたとは認めず、親子の訴えを退けました。

南アジア出身の女性
「きょうの人権に反した判決は、日本に住む全ての外国人にとって非常に残念なもの。判決は日本にいる外国人に対しての差別や不平等な扱いなどを助長するものだ」

女性の弁護団は「到底納得できない」として控訴する方針です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。