去年5月、宮城県栗原市の東北自動車道で大型トラックを運転中、路肩付近に停車していたバスに追突し、3人を死亡させた罪に問われている男の裁判で、検察側は禁錮1年6か月を求刑しました。弁護側は執行猶予付きの判決を求めています。

過失運転致死の罪に問われているのは、福島県いわき市の会社員。久保光被告(31)です。

起訴状によりますと、久保被告は、去年5月16日、栗原市の東北自動車道下り線で、大型トラックを運転中、安全確認を怠り、路肩付近にハザードランプを点け停まっていたバスに追突し、3人を死亡させたとされています。

21日、仙台地裁で開かれた論告求刑公判で、検察側は、「前方を注視するのは最も基本的な注意義務。他の車はバスに気付き衝突を回避していた」と指摘し「被告が注意義務に違反したため、3人の尊い命が奪われた結果は重大」などとして禁錮1年6か月を求刑しました。

一方で弁護側は「発炎筒や反射板が設置されておらず、車両通行帯にバスが停まっているのを予見するのは難しかった。事故は被告のみの過失だけではない」などとして執行猶予付きの判決を求めました。判決は7月2日に言い渡されます。

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