佳境を迎えているプロバスケットBリーグのチャンピオンシップ(CS)。セミファイナルに進出している琉球ゴールデンキングスは先週末、千葉ジェッツと激突した。手に汗握る熱戦を振り返るー

▽来場したファン
ー今日はどんな思いでここまで来ましたか?
「勝つしかないというか、2連勝で終わります!」「本番に強いので、きっと大丈夫だと信じています」

「ホームで見られると思っていなかったので、急いで家族全員で駆け付けました。
みんなで応援頑張るぞ!おー!」

【第1戦・第1Q】

2戦先勝のCSセミファイナル。ホーム・沖縄アリーナの大歓声を背に、第1戦に臨んだキングス。立ち上がりは岸本隆一が3Pを沈める。

岸本がチームを鼓舞すると、古巣との対戦に燃えるヴィック・ローも続く。

リーグ屈指の爆発力を誇る千葉と互角に渡り合う。

【第1戦・第2Q】

千葉は、エースの富樫勇樹が涼しい表情で“ノールックパス”を決める。

徐々に千葉が主導権を握りキングスは苦しい展開を強いられる。天皇杯で20点以上の大差で敗れた悪夢がちらつくまま後半に入った。

このままでは終われないと、ゴール下でアレックス・カークが奮闘を見せるが…

最後まで千葉の猛攻を止めることは出来ず、初戦は33点差の大敗を喫した。


崖っぷちの2戦目はー

▽初戦後・キングス岸本隆一
「もちろんGoGoキングスという声援は聞こえていました。だからこそ不甲斐なかったというか、今日の最後まで自分たちに声援を送ってくれたファンのためにも
しっかり明日は勝負して、力を出し切った先に必ず勝利出来るようにしたいと思います」

第2戦。あとがなくなったキングスを後押ししようと8643人の過去最多入場者を記録したキングスファンが、スタートからチームの背中を押す。

この日も序盤、岸本がスリーポイントを決め勢いに乗ると、右足のケガを押して出場していた今村佳太が決める。



守っても、高い強度のDFで千葉を封じ、第1Qから2ケタのリードを奪う。

序盤は主導権を掴んだキングスだったが、第2Q。連勝を狙う千葉ジェッツも食い下がり、点差を詰められる。

3点差まで詰め寄られる嫌なムードを一掃したのが、チーム5年目、小野寺祥太だった。

流れを変えた小野寺



▽小野寺祥太
「1本目タフショットが入った時点で、今日シュートタッチいいかもと思っていた。チームメートも信じてパスを出してくれた」

怒涛の3連続3Pで失いかけた流れを取り戻し、アリーナのボルテージを上げるとー

後半も、ゴール下で身体を張ってプレーするキングス。大黒柱ジャック・クーリーは、25得点12リバウンドの大活躍を見せた。最後まで、高い集中力を見せたキングスが、前夜のリベンジに成功。星を五分へと戻し、ファイナルへの望みをつなげた。



▽小野寺祥太
「キングスファンは僕らのガッツポーズなどに応えてくれる」「こういう場面で、なおかつ今村選手がケガをしている中で、コートで体現出来たのは次につながるのかなと思います」

▽桶谷大HC
「自分たちが勝てるチャンス、上がれるチャンスが出てきたというところで、しっかり1日休んで火曜日、この沖縄でのゲームを、僕たちも来ているファンも、満喫できる、そういうゲームにしたいなと思っています」

勝っても負けても最後のホームゲームとなる運命の第3戦は、今日(21日)午後7時過ぎから沖縄アリーナで行わる。(取材:片野達朗)

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