官製談合防止法違反などの疑いで尾道市職員の男が警察に逮捕された事件で、男が情報を漏らしたとされる会社が逮捕容疑とは別の入札で最低制限価格と5千円差で工事を落札していたことがわかりました。

官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された尾道市建設部土木課の専門員・高橋宏和容疑者は、市内にある土木建設会社の元社長大崎一義容疑者と共謀し、去年5月、市発注の道路改良工事の入札をめぐり、大崎容疑者に予定価格が記載された設計書を渡し、それを基に大崎容疑者の会社が工事を落札した疑いがもたれています。

大崎容疑者の会社は最低制限価格と2千円差の1276万4千円で落札していました。尾道市によると、一般競争入札では工事の入札にあたり、費用算定の方法は告知しているものの、最低制限価格や予定価格について、入札前の公表はしていないということです。

また、大崎容疑者の会社は、去年3月に入札が行われた同じ道路の改良工事でも、最低制限価格と5千円差の997万6000円で落札していたことが新たにわかりました。市の関係者によりますと、この工事も同様に高橋容疑者が担当していたということです。

警察は、2人の余罪について慎重に調べています。

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