宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、月面から天体観測を行う「月面天文台」を設置し、早ければ2028年度から試験的な観測を始める方針を文部科学省の会合で示した。大気がない月面に棒状アンテナなどの観測装置を設置して、地球では観測が難しい周波数の電波を検出して宇宙誕生初期の謎に迫る。  138億年前のビッグバンからしばらくの宇宙は、光を放つ星や銀河が生まれるまで、光がない「暗黒時代」と呼ばれ観測できていない。当時の水素が発する特殊な電波を捉えることができれば、暗黒時代を知る手掛かりになる。だが地上では大気や人間活動の電波に邪魔されて観測が難しい。


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