教え子だった女性を千枚通しで刺して殺害しようとした罪に問われている元中学教諭の裁判員裁判で、札幌地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

 元中学教諭の野澤俊重被告(75)は、去年9月、室蘭の自宅付近で、教え子だった40代女性2人の胸などを千枚通しで複数回刺し、殺害しようとした罪に問われています。
 
 女性2人は、2021年に野澤被告から、過去の性的関係を持ち出して現金300万円を脅し取った罪に問われ、2月に執行猶予の付いた有罪判決を受けました。
 
 札幌地裁は17日の判決で、「被告は、2人を何度も執拗に刺し、殺意は強固だった」と指摘しました。
 
 一方で、「金銭を脅しとられて冷静さを失い、突発的に生じた殺意」だとして、野澤被告に懲役3年、執行猶予5年を言い渡しました。

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