16日、札幌市豊平区で、登校途中の小学4年生の男の子が車にはねられて死亡した事故。
 その瞬間に居合わせた人が事故のようすを語りました。

 17日朝の事故現場。亡くなった小学生を悼む数多くの花が供えられています。
 豊平区月寒東4条17丁目のこの交差点で、横断歩道を渡っていた小学4年生・西田倖くん(9)がワゴン車にはねられ、死亡しました。
 事故は、登校時間帯の午前8時20分ごろ起きました。

松尾香奈記者(札幌市豊平区 17日午前8時20分)
「昨日事故が起きたのと同じ時間になりました。10分程前まで道を埋めつくすほどの児童がいましたが、もうほとんど見られません」

 17日朝、登校する児童たちを保護者や教職員が見守りました。
 その中には、16日、この場所で事故を目撃した人もいました。

事故を目撃した人
「送っていった(小学生の)お母さんだと思われる方が3~4人いて、すぐ子どもを連れてきて、ここで心臓マッサージをしたり救急の電話をしたり」

 16日午後、過失運転致死の疑いで送検された花田光夫容疑者(64)は、「私がちゃんと信号を確認していなかった」と話しているということです。

 去年、道内で登校中などに小学生が巻き込まれた事故は222件。
 事故は、これからの時期、増える傾向にあります。
 特に、交差点内での右折や左折の巻き込み事故が多くなります。
 警察は「青信号でも左右の確認を徹底してほしい」と呼びかけています。

 交通事故を防ぐために知っておきたいこととして、子どもと大人の視野の広さの違いということがあります。
 専門家によりますと、6歳くらいの子供の視野は大人の3分の2程度まで狭まるということです。
 というのも、大人の場合、左右の視野は150度まで見えますが、子供の場合は90度まで。
 上下の視野は、大人の場合は120度に対して、子どもの場合は70度まで狭まります。

 改めてハンドルを握ることの責任の重さを再確認したいと思います。

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