こちらは長野県伊那地方の名物「ローメン」ですが、なんと真っ黒です。

地域の課題解決にも一役買っているそうなんですが、いった何が入っているのでしょうか?

長野県南箕輪村のラーメン店『たけろくおあがり亭』で提供されているのが…

「お待たせいたしました~」

伊那地方が発祥とされる「ローメン」のスープが真っ黒です・・・

南箕輪村で提供されているローメン。

真っ黒なスープの正体は?

ラム肉を香ばしく焼いたあと、スープと一緒に鍋に投入するのは、村内のアカマツで作られた『炭』の粉です。

ローメン専用の中太麺と、たっぷりのキャベツを入れて蒸し焼きに。

うっすらと黒く染まった麺や具と真っ黒なスープが目を引く『炭ローメン』(並1,050円・大盛1,350円(税込))の完成です。

どんな味がするのでしょうか?

井上怜記者リポート:
「普通のローメンと比べて少しぎょっとするような見た目なんですけど、味はいつものローメンと変わらずおいしいです」

池上正孝店長:
「(炭は)無味無臭なので特に変わりはないです。油の吸着や体温上昇などの効果があり、体に良いとされています」


『炭ローメン』誕生の背景には、地域の課題がありました。

池上正孝店長:
「南箕輪のアカマツが松枯れ状態という話を聞きまして、地元の食材とコラボできないかと考えてローメンになりました」

村内の大芝(おおしば)高原のアカマツは、松くい虫が原因の松枯れが深刻化していて、それを予防するための伐採が行われています。

そこで店では、伐採された健康なアカマツを無駄にしないために、炭にしてローメンに使用。

松枯れの問題にも関心が集まればと考えています。

たけろくおあがり亭・池上正孝店長:
「ローメンがもう少しメジャーになってもらいたいということと、炭の商品が料理でいろいろな面で広く使える、見た目でもかなりインパクトがありますので、他の飲食店でも広がっていければいいなと思っています」

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