新潟市で15日、知人からもらったミツバなどの野草を食べた2人が、“喉や舌のしびれ”と“めまい”の症状を訴え病院に搬送されたところ、有毒の「キツネノボタン」を食べたことによる食中毒だったことがわかりました。
2人は一時入院したものの現在は退院し、快方に向かっているということです。

15日午後10時頃に新潟市内の医療機関から「野草が原因と思われる食中毒の患者2名を診察した」という連絡が新潟市保健所にあったということです。

2人は15日午後5時ころに職場の知り合いからもらったミツバ等の野草を夕食時に卵とじにして食べたということです。食事中に強い苦みを感じそのまま食事を続けたところ、2人とも直後に“喉のイガイガ感”や“舌のしびれ”を感じるとともに、1人には“めまい”などの症状もみられたことから救急車を呼び、市内の医療機関に搬送され入院しました。

患者の症状を踏まえ、残った野草を保健所で調べたところ、一部が「キツネノボタン」と鑑別されたことなどから新潟市では、採取したミツバの中に紛れてしまった「キツネノボタン」を、「ミツバ」と間違えて食したことによって生じた食中毒と断定しました。新潟市での「キツネノボタン」による食中毒は、最近では確認されていませんでした。

左がキツネノボタン 右はミツバ(写真:新潟市提供)

なお入院した2人は翌16日の午前中に退院し快方に向かっているということです。

新潟市によりますと、「誤食による食中毒」は新潟県内で2024年に入ってから初めてだということです。

新潟市では、食用の野草と確実に判断できない植物については採取・調理の際に1つ1つ確認するとともに、『採らない!食べない!売らない!人にあげない!』ことを徹底するように呼び掛けています。

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