去年8月、北海道にある学術学会の支部が管理するサーバーコンピューターに勝手にアクセスし、無断でIDやパスワードを変更するなどし、不正アクセス行為を行ったとして、兵庫県に住む15歳の男子高校生が書類送検されました。
不正アクセス行為禁止法違反の疑いで書類送検されたのは、兵庫県芦屋市に住む15歳の男子高校生です。
男子高校生は、中学生だった去年8月、当時通っていた中学校から配布されたタブレットを使い、道内にある学術学会の支部のサーバーコンピューターにアクセス。そしてログインIDやパスワードを勝手に変更して業務を妨害するなど、不正アクセス行為をした疑いが持たれています。
警察によりますと、男子高校生は、インターネットでセキュリティが甘いサーバーを狙って犯行に及んでいて、勝手にログインIDとパスワードを変更すると、新たに設定したIDとパスワードで、5回に渡り不正にアクセスしていたということです。
男子高校生は、ネット上で特定の弁護士などに嫌がらせをする「恒心教」の掲示板に、学会のIDやパスワードを書き換えたことを誇示していて、この学会のパソコンを通じて、約9000件のアドレスに特定の弁護士を「殺害する」などとメールを送っていました。
恒心教の掲示板をみた警察庁からの連絡を受けて、道警のサイバー犯罪対策課が捜査し、男子高校生の容疑が固まったため、16日、男子高校生を書類送検しました。
取り調べに対し、15歳の男子高校生は「私のやったことに間違いありません」と容疑を認め、「乗っ取ったことで恒心教として認めてほしかった」と供述しているということです。
男子高校生は、今年3月、特定の弁護士を殺害するなどとメールを送り東京都内の中学校の業務を妨害した疑いでも、書類送検されています。
警察は、男子高校生の動機や余罪の有無を詳しく調べています。
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