群馬県立自然史博物館(同県富岡市)は16日、同県で発見された化石が、世界最古で約1100万年前のヨウスコウカワイルカ科の新属新種だったと発表した。これまでの最古は米カリフォルニア州で発見された同科の化石で、約1千万年前のものだった。鼻骨と前上顎骨が接しており、より原始的な特徴だという。  ヨウスコウカワイルカは、中国の長江(揚子江)に分布していた淡水のイルカで、絶滅したとされる。研究した木村敏之学芸員によると、発掘された地層から新属新種は海に生息していたといい、進化過程の解明につながる可能性がある。  同県安中市の中島一さん(72)が発見し、2002年に寄贈した。


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