薩摩藩の若者らがイギリスに留学して今年で159年。その偉業をたたえるイベントがいちき串木野市で開かれました。

薩摩藩英国留学生の功績をたたえる「黎明祭」。
薩摩藩英国留学生19人は、幕府が海外渡航を禁じていた1865年、近代技術を学ぶため、命がけで串木野羽島港からイギリスへと出航。帰国後は経済や教育など様々な分野で日本の近代化に貢献しました。

黎明祭は毎年、イギリスへと旅立った4月17日に近い日曜日に開催されています。この日はあいにくの雨で、近くの漁協で開かれました。

多くの市民が出席する中、地元の小中学生が陣笠に陣羽織の出で立ちで登場。小学生は鹿児島弁で、中学生は英語で、留学生になりきって自己紹介をしました。

(新納久修役・羽島中2年 福薗穏門さん)「おいどんは新納久修、今回の団長でごわす。あんときは34歳でごわした。留学中はヨーロッパ大陸を視察して周りもした」

(村橋直衛役・羽島中3年 藤崎善士さん)「もし私が村橋直衛だったら、ドイツに行ってドイツビール飲みたい。もちろんソーセージも」

時折、アドリブもあり会場の笑いを誘っていました。

最後は留学生を詠った詩吟の朗読があり、参加した人たちは160年近く昔の若者たちの情熱に思いを馳せていました。

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