防衛大学の学生だった男性が上級生からのいじめで精神的苦痛を受けたとして、上級生と国に損害賠償を求めた裁判で、横浜地裁は男性の訴えを全て退けました。

この裁判は、埼玉県に住む30代の男性が防衛大学の1年生だった2013年からおよそ3年間、上級生から「死ね」「馬鹿じゃねえの」などの暴言や、所属していた剣道部で竹刀で殴られるなどの暴行を受け、精神的苦痛を被ったなどとして、上級生と国を相手取り、4500万円あまりの損害賠償を求めたものです。

きょう判決で横浜地裁は、上級生の暴言について、原告の証言などは「上級生が発言したと認めるに足りない」とし、竹刀での暴行については、「原告の供述など以外に裏付ける証拠がない」などとして、男性の訴えを全て退けました。

判決後の会見で、原告の父親は「きょうの判決にはがっかりした」と涙ながらに思いを語りました。

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