北海道旭川市に住む60代の女性が、総務省の職員や警察官、検事などを名乗る人物から、約650万円を騙し取られる被害に遭いました。

被害に遭ったのは、旭川市に住む60代の女性です。

警察によりますと、2月9日、女性の自宅に電話があり、総務省総合通信基盤局の職員を名乗る人物から「あなたの名義の携帯電話から投資詐欺の勧誘メールが出ている」「このままでは、2時間後に停止します」「被害届を出した方がいいですよ」などと言われました。

その後、葛飾警察署の警察官を名乗る人物に電話はつながれ、「誰にも言わないでください」「もし破ったら逮捕です」「1億5千万円の被害が出ている」「あなたの口座にお金が入っているのか確認する必要がある」などと言われました。

その後も、ほぼ毎日、電話がかかってきて、検事を名乗る人物から、銀行に口座を新たに作り、その口座から、金をコインチェックに送金するよう指示を受けました。女性は、22日、口座を開設、28日にもともとある自分の口座から約650万円を、作った口座に送金しました。そして、29日、コインチェックに送金したということです。

3月になって、女性が「現金を少し戻してほしい」と、検事を名乗る人物に連絡したところ、「後で連絡します」と言ったまま、連絡が途絶えたということです。

その後、コインチェックに関する詐欺事件のニュースを見て、女性は、自分も詐欺に遭ったのではないかと思い、5月8日、警察に相談。騙されていたことに気づきました。

警察は、金銭を振り込むよう要求する電話があった時には、詐欺を疑い、警察相談電話「#9110」に相談するよう、呼びかけています。

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