パレスチナの国連加盟支持する決議も「拒否権」の壁　国連は紛争解決に機能している？【news23】

news23では、『国連』や『AIの開発競争』などについて「みんなの声」としてNEWS DIGアプリ上で3つの質問を掲載しています。
回答はアプリの画面右端「みんなの声」 からできます。

今日のニュース
【パレスチナの国連加盟支持する決議も「拒否権」の壁】
イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザの南部ラファと北部ジャバリアで激しい攻撃を続けていて、ガザ地区の保健当局は13日、これまでの犠牲者は3万5091人に上ったと発表しました。
一方、国連総会は先週、緊急特別会合を開き、パレスチナの国連加盟を支持する決議を採択しました。
賛成は日本を含む143か国、棄権は25か国、反対はアメリカなど9か国にとどまりました。
これに対し、イスラエルの国連大使は手にしたシュレッダーに国連憲章をかけ、「国連憲章を無視した手続きだ」などと非難しました。
加盟には安保理による勧告決議が必要で、拒否権を持つアメリカが反対の立場のため見通しはたっていません。
ロシアのウクライナ侵攻を非難する一方で、イスラエルを擁護するアメリカの姿勢には、「二重基準だ」との批判が出ています。

「みんなの声」質問

国連安保理は常任理事国（米、露、中、英、仏の5か国）の1か国でも「拒否権」を行使すると機能不全に陥り、制裁などが発動できなくなります。
あなたは国連が国際紛争の解決に機能していると思いますか？
●機能している
●機能しているが十分でない
●機能していない
●わからない

回答は、アプリの画面右端に表示される「みんなの声」からできます。
回答時間は14日午後8時～翌朝8時までです。

【5月13日（月）voice23 みんなの声の結果】
回答者は2882人でした。

▼衆議院東京15区補選で政治団体｢つばさの党｣の代表ら3人が他の候補者の街頭演説を妨害したとして、警視庁は党の事務所などを家宅捜索しました。
政治団体に対する｢公職選挙法の自由妨害容疑｣の適用は異例です。
この問題をどう思うか聞いたところ…
「表現の自由の範囲内で問題はない」…5.6%
「妨害行為について明確な線引きがない」…27.8%
「様々な候補の主張を聞く機会が奪われる」…40.1%
「候補者の選挙活動に萎縮効果が生じる」…22.6%
「その他・わからない」…4.0%　でした。

▼歴史的円安でイベントが中止になったり、留学に支障をきたしたりするケースが増えています。
円安の主な要因は日本とアメリカの金利差だと指摘されています。
一方で、GDP=国内総生産で、日本は去年ドイツに抜かれ、来年にはインドにも抜かれる見込みで経済界からは円安の背景に｢日本の国力低下｣があるとの指摘も出ています。
日本の“国力低下”をどう受け止めているか聞いたところ…
「一時的なもので、いずれ回復する」…4.9%
「人口減少など構造的なもので、回復は難しい」…85.1%
「国力は低下していない」…4.3%
「その他・わからない」…5.7%　でした。

▼8月6日の平和記念式典に例年通りイスラエルを招待する方針を明らかにした広島市に対し、イスラエルの攻撃を容認することになりかねないと批判が広がっています。
ウクライナ侵攻以降、招待していないロシアなどとの整合性を指摘する声もあります。
折しも、11日にスウェーデンで閉幕した国別対抗音楽祭では、会場近くでイスラエル参加に抗議するデモが行われました。
“平和や文化”に関する式典にイスラエルを招待することについてどう思うか聞いたところ…
「国際情勢とは切り離し、例年通り招待すべき」…11.6%
「平和を脅かしている当事国だからこそ招待すべき」…20.1%
「ロシアなどと同様に招待を見送るべき」…63.9%
「その他・わからない」…4.4%　でした。