缶製造大手「ホッカンホールディングス」の子会社で、小樽にある「昭和製器」の元社員の男が、上司をだまして、会社の預金120万円を自分の口座に送金させていたとして、詐欺の疑いで逮捕されました。この男が、会社からだましとった金は、約3億5000万円にのぼるとみられています。

 逮捕されたのは、小樽市相生町に住む、無職、堀井友二容疑者47歳です。

 警察によりますと、「昭和製器」の元社員で経理担当だった堀井容疑者は、3月7日ごろ、インターネットバンキングシステムを利用して取引先へ一括振り込みの手続きをする上司をだまして、すべて正規の取引先への振り込みだと思わせて、堀井容疑者名義の口座へ現金120万円を送金させてだまし取った、詐欺の疑いが持たれています。

 この事件をめぐっては、11日、親会社のホッカンホールディングスが、昭和製器で経理を担当していた堀井容疑者が2015年8月から2024年3月までの間、インターネットバンキングで複数回にわたり、会社の預金口座から自分の口座に送金し、およそ3億5000万円を私的に流用していたことを発表しています。

社内調査に対し、堀井容疑者は、私的な流用を認めていて、4月4日付で懲戒解雇されています。

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