進学や就職などで生活環境が大きく変わり、5月になってからようやく新生活への緊張が解け始めているという人も多いのではないでしょうか。そんな時に気を付けたいのが「五月病」です。その症状や対策について、医師に聞きました。
5月病とは・・・
仙台市青葉区の朴澤耳鼻咽喉科でも、5月になり症状を訴える人が増えているといいます。
朴澤耳鼻咽喉科/統合メディカルケアセンター Tree of Life 朴澤孝治院長:
「ゴールデンウィークが明けて、元気に活動しようというときに、体がだるいとか、やる気が出ないとか、なかなか仕事ができない状況を『五月病』といいます」
主な症状は、めまいや頭痛、腹痛、倦怠感などで、いずれも、自律神経の乱れが要因だといいます。
朴澤耳鼻咽喉科/統合メディカルケアセンター Tree of Life 朴澤孝治院長:
「自律神経のバランスのシーソーがいろいろと動く中で、最終的に交感神経が擦り切れて、副交感神経が高くなった状態から抜けられない」
自律神経が乱れてしまうのは、年度替わりの3月末から4月にかけてを忙しく過ごし、その後ゴールデウィークに休息を取りすぎるからだと指摘します。
朴澤耳鼻咽喉科/統合メディカルケアセンター Tree of Life 朴澤孝治院長:
「病院に行って検査をしても心臓も大丈夫で、血液検査しても異常が出ないということがあるので、皆さん困ってしまう」
5月病の症状はどうすれば改善できるのか
病院に行っても診断がつかないことが多いという五月病。朴澤院長はバランスのとれた食事、適度な運動と質の良い睡眠を取り、精神を安定させる働きをするセロトニンというホルモンの分泌を促すことが大切だと呼びかけます。
朴澤耳鼻咽喉科/統合メディカルケアセンター Tree of Life 朴澤孝治院長:
「朝にきちんと起きてご飯を食べる生活。有酸素運動をすると”幸せホルモン“セロトニンが増えて、自律神経のバランスが整ってくる。薬を飲むと良くなるということではなく、生活習慣をうまく合わせて、自律神経のバランスが整うような生活をしていただくと、割と早く改善します」
このような症状は、長期休暇明けに出ることが多く、五月病を乗り切っても、九月病、正月病もあるそうです。何よりも、日ごろから規則正しい生活を送ることが大切だということです。
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