リンゴの病害虫「モモシンクイガ」の被害防止に期待されている、「交信撹乱剤」の設置講習会が青森県板柳町で行われました。

講習会には、リンゴ生産農家など100人が参加しました。

県が採用した交信撹乱剤「コンフューザーR」は、ポリエチレン製のチューブに人工的に作られたフェロモンを入れてあります。

このフェロモンに、モモシンクイガのオスが惑わされ、交尾を阻害すると期待されています。

モモシンクイガは、リンゴの実に入って食害を及ぼす病害虫で、輸出先の台湾で発見されると輸出停止につながる恐れがあるなど、国内の需給にも大きく影響することが懸念されます。

講習では、空気より重い成分のため、高い位置に設置することなどが呼びかけられました。

参加した人は
「実際に10本位やってみたが、そんなに難しくないと思いました」

「1軒でやっても意味がない。みんなで防除して少なくしていく感じでやらないと」

板柳町 長内伸夫 副町長
「もっと農家の皆にも、この効果を実際に感じ取ってもらい、高品質なリンゴ栽培に励んでもらいたい」

県と板柳町では、交信撹乱剤の購入費用の4分の3を支援していて、有効な効果が期待できる6月中旬までに普及を進めたいとしてます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。