大阪市で「7日ルール」を守らずに自転車を撤去していたようです。

 (大阪市の会見)「市民の皆さまおよび関係各位に多大なご心配とご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」

 5月8日に急きょ開かれた放置自転車の撤去に関する会見。大阪市では「自転車等放置禁止区域」ではない場所に路上駐輪された自転車について、条例で7日間以上放置されたことを確認したうえで撤去することになっています。

 しかし、大阪市によりますと、建設局の50代の男性職員は、担当していた淀川区や都島区など6つの区で、7日間を待たずに即時撤去していたことがわかりました。不適切に撤去した自転車は、2019年4月~2022年10月の3年半で、2211台にのぼるといいます。また業務報告書には「7日間以上の放置を確認した」と虚偽の記載が行われていたということです。

 撤去の理由について男性職員は?

 (大阪市建設局・自転車対策 秋山岳彦担当課長)「早く撤去してほしいという(市民の)要望を叶えるために、出来るだけ早いタイミングで7日を待たずに撤去した、というのが本人の主張です」

 この職員はほかにも、撤去した自転車の防犯登録シールを勝手にはがして、市側が警察に照会できないようにしていたということです。今回の問題について市民の反応は。

 (大阪市民)「すぐ持って行かれたらやっぱりあかんのじゃないかなと私は思う」
 (大阪市民)「一応警告だけはしてほしいかな。警告したけど来なかったというほうがいい。でもまあ置いてるほうが悪い」

 大阪市は、データが残っている2010年度以降に撤去された放置禁止区域外の自転車約150万台について、改めて調査を行う方針です。

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