認知症の高齢者が、2060年には645万人となり、65歳以上の5.6人に1人が認知症になるという推計を厚生労働省が明らかにしました。

厚生労働省の研究班によりますと、2022年時点で65歳以上の高齢者のうち、認知症の人は全国で443万人と推計されました。

高齢化が進むことで2060年には645万人に増える見通しで、高齢者の5.6人に1人は認知症になると推計されています。

一方で、前回10年前の調査をもとに行った推計では2060年時点の認知症の人は850万人とされていて、200万人以上減少しています。

研究班は、その理由として喫煙率が低下していることや生活習慣病への意識が高まっていることなどが考えられるとしています。

また、今回は初めて認知症の手前の状態である「軽度認知障害」についても調査し、2060年には632万人に上ると推計しました。

政府はこれらの推計をもとに認知症の高齢者を支援する基本計画を今年の秋頃に閣議決定する方針です。

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