姶良市役所の新たな本庁舎が7日に本格的に稼働しました。災害時の対応やバリアフリー機能が強化されました。

(記者)「新庁舎の1・2階には姶良市産のスギが使用され、温かみのある印象です」

姶良市役所は1960年に建設された旧庁舎が耐震基準を満たさず老朽化も進んでいたことから、2022年の着工からおよそ2年かけ建て替えられました。新たな本庁舎は先月30日から市民課などの窓口業務を始めていましたが、7日に開庁式が開かれ、本格稼働しました。

(職員)「新しい環境でこちらの気持ちも引き締まり、より一層、市民サービスに努められる」

5階建ての庁舎は災害時に備えた免震構造で、屋根付きで点字ブロック付きの通路をつくるなどバリアフリー機能も強化したということです。延べ床面積はおよそ1万平方メートルで、総工費はおよそ58億円です。

(40代主婦)「施設がきれいになったので、とにかく使いやすくなった」

(80代僧侶)「広々として混みあってもいないので、ゆったりみんな入れる。住民に対して思いやりをもって働いてほしい」

姶良市役所は新たな本庁舎のほか、2つの支所の建て替えも進めていて、加治木庁舎から教育委員会、蒲生庁舎から農林水産部が7日から本庁舎に移転しました。

姶良市の人口は今月1日現在で7万8169人で、鹿児島県内で唯一、この10年間人口が増え続けています。市は行政機能を集約して業務の効率化を図り、高齢者支援や子育てサービスなどの向上につなげる狙いです。

(姶良市 湯元敏浩市長)「いずれは人口減っていくと思うが、そのピークを1年2年と遅らせる施策を取りたい。ここに住みたい、住み心地がよいと言ってもらえるような施策を展開したい」

加治木庁舎は今年11月上旬、蒲生庁舎は2026年開庁予定です。

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