(若狭敬一キャスター)
この時期、子どもたちに症状が出ることで知られているのが、いわゆる「五月病」です。大人でも、この五月病に苦しんでいらっしゃる方はいると思うのですが、なぜ五月病が発症するのでしょうか。

(山内彩加アナウンサー)
主な原因としては気温差や気圧の変化で体への負担が増える中、4月から新しい環境でストレスも増えて、大型連休明けに様々な症状があらわれます。

具体的な症状は「よく眠れない」「無気力になる」「頭痛・めまいが起こる」「物事を悲観的に考える」といったもので、こういった症状が出ると五月病かもしれません。

(若狭キャスター)
子どもたちの場合、学校や幼稚園に行きたくないということなんでしょうが、大石さん、気をつけるポイントは何でしょうか?

(大石邦彦アンカーマン)
まず「気をつける日」というのは、やはりゴールデンウィーク明けの初日と思っている方が多いと思います。ですが、連休明けの初日だけではなくて、今週いっぱいは注意が必要のようです。

電話を通して子どもの心に寄り添う活動を行っている団体「チャイルドラインあいち」の髙橋弘恵理事に聞いてみました。子どもたちもゴールデンウィークでリフレッシュすると、新たな気持ちで学校に行く子ども多いと。ただし、学校に行ってみたら人間関係は改善しないし、いじめはまだ続くのか、やっぱりダメなのかと、むしろ落ち込んでしまう子どももいると。

だから連休明けの初日だけではなくて、学校へ行った連休明け初日の今夜以降、今週いっぱいは子どもの様子をしっかり見てくださいと話されていました。

(若狭キャスター)
そうなんですね。1日、2日で落ち込んでしまうことがある。また、そういった時に、親としてはどのような言葉をかけていけばいいのか、悩むご両親もいると思います。

子どもの様子がおかしいと思ったら…

(大石アンカーマン)
そこが大事ですよね。今から話すことは是非、保護者の皆さんの中でも共有してほしい、子どもたちへの「声掛け」のポイントです。

例えば、言葉数が少ないとか、食欲不振といったSOSに気付いたら「しんどそうだね」と声を掛けてあげてください。ポイントは「共感して寄り添う」ことだそうです。

(若狭キャスター)
「ちゃんと食べなさい」とかではなくて、どうしたのかなと共感して寄り添うと。

(大石アンカーマン)
そうです、そして原因を聞く。これは「何かあった?」「話せる?」と聞いてあげてください。ポイントは「無理のない範囲で」ということです。
例えば「いや、何もないよ」「大丈夫だよ」って言い返してきたとしても、「わかった。話せる時があったら話してね」と、話すことの余地をつくってあげてください。

(若狭キャスター)
しつこく聞いてしまったり、問い詰めてしまいがちですが違うんですね。

(大石アンカーマン)
そして「登校の判断」、これは「無理しなくていいよ、自分のペースで」学校に行けばいいからねと声を掛けてあげること。大事なのは理解している姿勢を子供に見せることです。子どもの目線に立ってあげるということが一番大事で、良好な親子関係があれば、きっと五月病も防げるのではないかと髙橋さんは話していました。

(若狭キャスター)
大事なのはゴールデンウィーク明けなんだけれども、そのコミュニケーションは普段からとっておかなければいけないということなんですね。

(大石アンカーマン)
良好な親子関係というのも、子どもから見た良好な関係だということを覚えておいてほしいですね。

(若狭キャスター)
この機会に今一度、子どもから見た良好な親子関係を築く必要があるかもしれません。

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