関西大学北陽高校で起きた部員への丸刈りの強要をめぐり、学校が再発防止策をまとめたことがわかりました。一方で監督らへの処分は見送りました。

 関西大学によりますと、2023年、大阪市の関西大学北陽高校のハンドボール部で、男子部員3人が監督(40代)らに丸刈りを強要されました。

 関係者などによりますと、この問題を受けて学校は再発防止策をまとめ、全ての教員に対して研修を実施するほか、生徒に対して体罰や暴言がないか年2回アンケートを実施する方針を示したということです。また、学校は部員が丸刈りになった事案について大阪府に報告したほか、再発防止策も提出しました。

 一方、監督らはすでに厳重注意の処分を受けていますが、学校はアンケート結果でほかの部員への強要は確認されなかったことから、改めて処分を行わないということです。

 丸刈りを強要されたという元部員の母親は、学校側の対応は不十分だと話しています。

 (丸刈りを強要された元部員の母親)「なぜこの事件が起こったときにすぐに対応していただけなかったのかというのはいまだに疑問に思いますし。(アンケートで)細かく内容を書けば『こいつが書いたんやな』というのが先生も想像ができると思いますので、先生がいる以上は本当に今まで何をされたとか何を言われてきたとかなどは書けないと思います」

 関西大学北陽高校は「事態を重く受け止め教員の意識改革を進めます」とコメントしています。

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