東京から新潟県の津南町に移り住んだ照井麻美さん(35歳)の合言葉は…
『#津南町最高かよ』です。
新潟に暮らす移住者たち~Nターンズ~
「ようこそ!いらっしゃいました!」
2019年に『地域おこし協力隊』として津南町に移住した照井麻美さん。
その任期を終えた後も、畑付きの一軒家を購入して夫婦で田舎暮らしを満喫しています。
「ワラビが食べたかったので、ワラビを山からもらってきて植えました。あと、大きくなりすぎたバジル。葉っぱでバジルソースを作れる。葉っぱだけをミキサーにかけて自家製バジルソースを作ったりしています。」
そう言いながら庭を案内してくれた照井さんは、愛おしい津南町での暮らしを「#津南町最高かよ」というハッシュタグをつけて、SNSで発信しています。
「大変なところに住んでいると思われたくないというか、豪雪地だから大変でしょう?というのが嫌というか…」
「ほかのところよりも誇っていいものがここにはありますよという意味で、外の人に向けても最高だと伝えたいし、町内とかこの辺の人に向けても伝えたくて」
以前は東京の理化学機器商社で営業職をしていたという照井麻美さん。
働きづめの生活から環境をかえたいと思った照井さんは2019年に、かつて訪れたことのある新潟県津南町へ『地域おこし協力隊』として移り住みました。
現在は、町からの委託を受けた『津南町移住コーディネーター』として週5日、町役場に通っています。
そんな照井さんが良く通うのが、『よらねぇかい』という直売所。
「糸ウリ。新潟だとけっこう有名みたいですけど、私はこっちきて初めて食べた」
「食がすごく豊かなことは本当に最高だと思う」
「食べるに困らないという“食への安心感”。誰が作っていて、顔と名前がわかるところでごはんが食べられるって、ありがたいことだし、幸せだなと」
この直売所を運営している尾池美佐子さん(76歳)は、34年前に津南町に移住した“移住者の大先輩”で、照井さんの活動を応援しています。
【照井麻美さん】
「尾池さんは『いいところがあるのに』を気づいてくれる」
【尾池美佐子さん】
「感じないんだね、ここで生まれ育った人は。それがもったいない…」
「津南のいいところに気づいてもらって」
「まずは来てもらうということですよね」
ある日、首都圏から津南町に旅行者がやってきました。
反里集落で働きながら旅をする企画『おてつたび』に応募した人たちです。
この機会に津南町ファンになってもらおうと、“津南町移住コーディネーター”の照井麻美さんは特別なプランを考えていました。
「暮らしを体験するところもプログラムの中に盛り込んでいて、田舎暮らしについてみなさんに知ってもらおうと…」
知ってもらいたいのは“ありのままの”田舎。
集落の見学や交流会を通じて、地域での営みを体感してもらいます。
【参加者の声】
「枝豆のさやもぎは初めて。楽しい、いっぱい採れた!」
【照井麻美さん】
「住んでいる人のリアルを追求していくと、地味なこともあるし、華やかじゃないところもあるけど、その中にも楽しみっていっぱいあるよね、と」
「本物の良さに気づいてほしい」
集落の人との夕飯では旬の“ごちそう”がふるまわれ、雪国の暮らしについての話で盛り上がりました。
【集落の人】
「雪がいっぱい降ると“道踏み当番”みたいなのがあって、いろんなところの水路をみる当番がある。みんなが出勤する前に行って都合をみたり…」
【津南町移住コーディネーター 照井麻美さん】
「困ったことがあったらお隣さんが助けてくれて、お隣さんに世話になったから、私もなにかしてあげたい気持ちにと、…」
「自然とそうなる、“人と人とのやさしさが”残っている、その文化を残したい」
地域が育んできた『人と人とのつながり』という集落文化を守りたいと、照井さんは考えています。
【体験ツアー 参加者の声】
「いればいるほど愛着がわいてきます。みんな優しい」
【照井麻美さん】
「それを感じてくれてうれしい…」
『津南町愛』にあふれる照井麻美さんは、一人でも多くの人に地域を訪れてもらおうと、津南での“最高な暮らし”を「#津南町最高かよ」で発信し続けます。
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