総務省が4日公表した人口推計(4月1日現在)によると、子ども(15歳未満)の人口は1401万人で過去最少を更新した。前年同時期より33万人少なく、43年連続の減少。総人口に占める子どもの割合は11.3%で50年連続の低下となった。
◆前年比33万人減、年齢が下がるほど少なく
人口推計は、国勢調査による人口を基準とした上で、出生や死亡、転出入などを踏まえて算出される。 統計局によると、子どもの割合は前年から0.2ポイント低下。子どもの数は全ての都道府県で減り、100万人を超えたのは東京都(151万人)と神奈川県(103万人)のみだった。 性別では男性718万人(昨年同時期比17万人減)、女性683万人(同16万人減)。3歳ごとの階級に区分すると、12~14歳 317万人
9~11歳 305万人
6~8歳 288万人
3~5歳 257万人
0~2歳 235万人
で、年齢が下がるほど数が少ない。 都道府県別(2023年10月1日現在)の子どもの割合では沖縄県が16.1%で最も高かった。最も低かったのは秋田県の9.1%と全国で唯一、1割を切った。全国平均は11.4%で、愛知、岐阜、三重県のほか、九州沖縄地方の全県など計20県が上回った。 人口4000万人以上の37カ国における子どもの割合比較では、日本はワーストの韓国(11.2%)に次いで下から2番目。アメリカ(17.7%)やドイツ(14.0%)など欧米各国のほか、中国(16.8%)とも差がついた。(高田みのり)
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