マゾイの稚魚のふ化・生育に国内で唯一取り組んでいる青森県階上町の施設から20日、今シーズン最後の稚魚の出荷が行われました。出荷量は15万匹を超え過去最多となりました。
5センチほどに成長したマゾイの稚魚がバケツで次々とトラックの荷台に積まれた水槽に運ばれていきます。20日は、県栽培漁業振興協会の今シーズン最後の出荷で約2万4000匹が八戸市の蕪島沖に放流されました。
今シーズンは稚魚に与えるエサを改良したところ生存率が大幅に向上し、これまでの最多だった2022年度の約2倍、15万2696匹が出荷されました。
県内では去年、高水温の影響などで漁獲量が過去最低を更新した一方、マゾイは前の年から2割増加しています。
マゾイは沿岸近くに定着するため、新たな資源として注目されていて、振興協会では不漁に苦しんだ八戸市や平内町など5つの市町村の漁協などに今シーズン初めて6万匹の稚魚を無償提供しました。
※青森県栽培漁業振興協会 二木幸彦 業務執行理事
「回遊魚の不漁などで相当ダメージを受けられているかと思いますので、将来のマゾイ資源が増えることに期待して漁業関係者、飲食関係者も希望をもっていただければ」
マゾイの稚魚は3年かけて30センチほどに成長し沿岸で漁獲されます。
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