愛知県津島市の市議会議員が、酒に酔った状態で搬送先の病院の看護師らに暴力を振るい、けがをさせていたことが分かりました。

(記者)
「津島市の松井市議は、ママ友との飲み会の後、合わせて3人に暴行を加えたということです」

暴行をはたらいた女性は、共産党所属で津島市議会の松井由美子議員48歳です。

津島市によりますと、12月13日の午後11時すぎ、路上で倒れている松井議員を、近くに住む人が見つけ119番通報しました。

当時、松井議員は酒に酔った状態で津島市民病院に搬送され、対応にあたっていた40代の女性看護師の胸や背中を蹴り、全治およそ1週間のけがをさせました。

さらに20代の男性研修医の胸ぐらをつかみ、止めに入った30代の男性消防隊員の腹部を蹴るなど、合わせて3人に暴行を加えたというのです。

「子どもも大きくなったから『ちょっと出ようかな』と」

折しも19日、津島市では定例議会が開かれていましたが、松井議員は体調不良のため欠席。今回の問題を受け、同じ津島市議会の仲間は。

(津島市 太田幸江市議)
Q誰と飲んでいた?
「ママ友。子どもも大きくなったから『ちょっと出ようかな』と出かけた。ちょっと朝から体調も悪かったみたい」

党としては「事実関係を調査してなんらかの判断をしていく」としています。

また、市議会の議長は松井議員の進退についてこう話します。

(津島市議会 垣見啓之議長)
「本人は『お酒に酔っていて記憶がないから、全く覚えていない』という言い方だったが、『大変申し訳ない』ということは言っていた。本人がどういうことを考えているのか、それを受けて議会としてどのような対応が適当か協議していく」

市長「松井議員からの報告はいまだにない」

一方、市のトップは、「松井議員から報告はいまだにない」とした上で、こうクギを刺します。

(津島市 日比一昭市長)
「大変遺憾。本人の行動について私がいう立場にはないが、やはりこういう時にこそ、しっかりと、公職なので説明責任を果たすことが必要」

暴行を受けた3人は被害届を提出

捜査関係者によりますと暴行を受けた3人が被害届を提出していて、17日受理したということです。松井議員に電話をかけてみますが…。

(荒川記者)「(留守電になり)電話はつながりませんでした」

警察を巻き込む騒動に発展した今回の不祥事。「酒に酔ったから」で済ませていいワケがありません。

果たして、松井議員本人が記者会見などの公式の場でどのような説明をするのか。説明責任を果たさずに議員として市民の命と暮らしを守ることなど望むべくもありません。

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