山形県西川町できょう、山形の冬を彩る『啓翁桜』の出発式が行われ、雪の里から全国へ、一足早い春の便りが届けられました。
佐藤真優アナウンサー「みなさん、冬の時期に桜が楽しめるってご存知ですか?こちらは、西川町が生産量日本一を誇る啓扇桜です。今はまだ枝ですが、春を感じさせる一面もありました。外は雪ですが、ハウスの中は15度と温かく保たれています」
冬に春を告げる「啓翁桜」。
西川町では、剪定した枝を大井沢の山中で冷やし、その後、暖かいハウスで育てる「休眠打破」という方法で出荷に備えています。
今年は猛暑の影響で、平年より出荷が1週間ほど遅れ、12月の出荷量は去年よりおよそ6万本減ったということですが、手塩にかけて育てた分、質の良い枝がそろったという事です。
西川町は、2017年度から啓翁桜の産地化を目指し、町をあげて出荷拡大に 取り組んでいます。
今シーズン、JAさがえ西村山管内でおよそ49万3千本の出荷を見込んでいて、このうち31万本が西川町で生産されます。
きょうは、啓扇桜を全国に発送する出発式が行われ、生産者や農協関係者などが集まり、今年度の順調な出荷を祈りました。
テープカットのあと、啓扇桜およそ4500本を積んだトラックが関東方面に向けて出発しました。
さがえ西村山農業協同組合代表理事 安孫子常哉 組合長 「桜は日本を象徴する花だと思っている。啓扇桜を眺めていただきながら、新しい年を迎えてほしい。また、入学式や卒業式にも花を添えていただければと」
啓翁桜は来年4月まで、国内だけでなくアジアを中心とした海外にも出荷されるということです。
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