広島県の尾道市立大学は16日、付属美術館のパソコン1台がコンピューターウイルスによって不正アクセスを受け、個人情報が漏洩した可能性があると発表しました。個人情報が悪用された事実は確認されていないということです。
尾道市立大学によりますと、12月2日に付属美術館の職員が業務で必要な美術サイトを閲覧していた際、画面上に「このパソコンに問題があるのでサポートセンターに連絡を」との表示が出たため、職員が本来、学内のシステム担当職員に連絡すべきところ、「サポートセンター」に電話連絡し、自身のアカウントを伝えてしまったことから、不正なログインが確認されました。
職員のパソコンには個人情報が保存されていました。
2016年度から本年度まで9年分の学生の氏名や学籍番号など3150人分▽展示会の案内を送る退職教員の氏名や住所66人分▽学内のメールアドレス一覧や内線番号の延べ111人分の延べ3327人分ありましたが、情報が不正にダウンロードされた形跡は認められなかったということです。
大学側はウイルス対策はしていましたが、ウイルスの仕組み上、通常のウイルス対策では検知できない仕組みではないかと説明しています。
大学側は警察に相談したほか、教職員や学生らに9日から順次、経緯の説明や謝罪を行なっているということです。
尾道市立大学は「心配をかけて申し訳ない。こういったことがないよう研修を強化して個人情報の適切な管理をしていきたい」としています。
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