1997年に運行を休止した旧南部縦貫鉄道(青森県)のレールバス。いまも国内で唯一、動く形で車両が保存されていて、4日の体験乗車会を前に試運転が無事に終了。準備万端です!

旧南部縦貫鉄道のレールバスは、旧七戸駅で愛好会が保存していて、3日は大型連休恒例の乗車会に向けて点検をしました。

レールバスは、鉄道車両でありながら車体の一部にバスの部品が使われていて、全国で唯一、動く状態で保存されているのが七戸町の車両です。

このレールバスが七戸町と野辺地町の間、約20.9kmを結びました。

運転手(1990年取材映像)
「おはよう」

小学生
「おはようございます」

旧南部縦貫鉄道は、1962年から97年までの35年間、通学や通勤などで利用され地域の人に愛されました。

いまは、有志による愛好会が、町の支援を受けながら年間300万円近い維持費を工面していました。

愛好会の会員で、約30年にわたりレールバスの運転手を務めた木村忠實さんです。

南部縦貫レールバス愛好会 木村忠實さん(81)
「これがアクセル、で、こっちがブレーキ…」

「このレールバス一本でやってきたので、愛着はありますよね。事故のないように気をつけてやれば良いと思っています」

車両は、製造から60年以上経っていますが、レールバスならではのディーゼルエンジンのコンディションは良好。乗車会への準備は万端です!

南部縦貫レールバス愛好会 星野正博会長
「皆さんへの報告会みたいな形で(体験乗車会を)やらせていただいていますので、子どもがよろこんでいる姿を見られればいいと思っています。凶悪な揺れと言いますか、ぴょんぴょん飛び跳ねるような、普通の鉄道では中々味わえない揺れを楽しんでいただければと思います」

レールバスの体験乗車会は4日と5日、七戸町の旧南部縦貫鉄道七戸駅で開かれます。

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