新年の挨拶の多様化や郵便料金の値上げなどで年賀状を出す人が年々減少しています。こうした中、仙台市内の生活雑貨店ではいわゆる「年賀状じまい」を伝える商品が人気を集めています。

「年賀状じまい」シールが売り切れに

南真央記者:
「生活雑貨店の年賀用品のコーナーです。様々な種類の年賀状の取り扱いがあるんですが、なかでも今年売れているのがこちらの年賀じまいを伝えるハガキです。『本年をもって年賀状でのご挨拶を控えたい』と書いてあります」

青葉区のハンズ仙台店では今年は「年賀状じまい」の挨拶文が入ったはがきの品揃えを去年よりおよそ20種類増やしました。

ハンズ仙台店 陶山裕之さん:
「こちらが今年出していた年賀じまいのはがきのコーナーです。何種類かあります。きのうまではここに年賀じまいのシールがあったんですが、ご好評につき売り切れてしましました」

デザインや挨拶文をカスタマイズできるオーダーの年賀状にも注文時に「年賀状じまい」が選択できるようにしていて人気だといいます。

ハンズ仙台店 陶山裕之さん:
「年賀じまいを含めた年賀状の売り上げが対前年で135%、11月に関しては140%を超えるということで、かなりお客様からのニーズは高いといえますね」

すでに「年賀状じまい」した企業はおよそ半数…

買い物客は…。

買い物客:
「250枚くらい出してたんですけども、今は40枚くらいまで絞ってきましたので、あともう少しで(年賀状じまい)ですかね」
「(年賀状は)出さない予定です。友人もラインとかになって出さなくなってきたので、それに伴って出さなくていいかなと思って」

帝国データバンクが全国の企業を対象に行ったアンケートによりますと「すでに年賀状じまい」をした企業は49.4%とおよそ半数を占めました。このうち来年1月分から送るのをやめる企業は17%でした。一方、「年賀状じまいをしない」企業は26.4%でした。

「年賀状じまい」する時のポイントは?

手紙文化振興協会のむらかみかずこ代表理事は「年賀状じまい」のポイントについてこう話します。

手紙文化振興協会 むらかみかずこ代表理事:
「『やめるけれどもあなたとの関係を絶つわけではないですよ』っていうのは伝えておくとよいと思いますね。年賀状については今年で最後にしますが、これからはラインで連絡を取り合いましょうとか」

年賀状の受け付けは12月15日から始まります。

ハンズ仙台店によると年賀状じまいのグッズは高齢の方に人気。また、むらかみさんは「コミュニケーションの取り方が多様化しているので年賀状じまいにはルールはない、相手を思いやって対応するのが良いと」話しています。

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