本格的な冬を迎えるこの時期、こちらも本格的になってきたのがインフルエンザの流行です。札幌市では、注意報レベルを超えるなど猛威をふるっています。

今年も残すところ2週間あまり。忘年会やクリスマスなど楽しい行事が続く年の瀬ですが、いま、例年よりも早く流行しているのがインフルエンザです。

・時崎愛悠記者
「インフルエンザで、学級閉鎖となった2年生のクラスです。実は2年生、昨日までに別の2クラスが学級閉鎖となっていました」

札幌市中央区の緑丘小学校ではインフルエンザによる学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいます。

・緑丘小学校 田中義直校長
「これだけ多くの学級閉鎖や学年閉鎖が出るのは、あまり記憶がない」

 札幌市教委によりますと、札幌市内の小中学校は13日夕方までに、41校で学級閉鎖、4校で学年閉鎖となっています。

 流行は数字にも表れています。13日発表された札幌市の1医療機関あたりのインフルエンザの患者数は、15・07人。前の週から一気に2倍近くに急増、注意報レベルである10人を超えました。

 札幌市豊平区のクリニックです。こちらの男性は検査の結果、インフルエンザの陽性でした。このクリニックでもインフルエンザの患者が急激に増えているといいます。さらに懸念されているのが。

・とよひろ公園内科クリニック 藤本晶子院長
「インフルエンザは、先月の最終週から急に出てきた、コロナもそれに伴い少し出てきた。高熱の場合は両方検査する必要がある。微熱しかなくても両方検査したほうがいい」

 新型コロナとの「同時流行」です。13日に発表された札幌の1医療機関あたりの新型コロナの患者数は6・83人と右肩上がりに増えています。

 先週、新型コロナに感染したHBCのスタッフの男性です。手洗いやうがいなど対策をしていたものの、感染は防げなかったといいます。

・先週コロナに感染したHBC男性スタッフ
「陽性反応後は、嗅覚・味覚がなくなり、何を食べても飲んでも同じ味」

 ・とよひろ公園内科クリニック 藤本晶子院長
「ワクチンの接種率が悪い、本来インフルエンザのワクチンは10月に定期接種できるが、10月の接種は打ちに来る方が少ない印象。一番効果的なのはマスク。手洗い、うがいも大事だが飛まつ感染からくる」

 インフルエンザに新型コロナ、いずれも主な感染経路は飛沫感染。

 楽しい年末年始を過ごすためにも大切になるのはやはり、基本的な感染対策です。

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