赤福が若い世代向けに開発した新商品=三重県伊勢市で
新商品は、三重県産イチゴやチョコレートで作ったあんであわ餅を包んだ「燦(さん)いちご餅」と「燦チョコ餅」、こしあんを練り込んだ米粉生地に小豆を合わせ、バター風味で焼き上げた「饌(せん)」の3種類。各3個入り、900円で、昨年11月に完成した。 赤福餅が一切れ約5センチ大に対し、新商品の餅は一口サイズの3センチ大。焼き菓子もつまめる棒状で、和菓子になじみが薄い若者でもスマートフォン片手に気軽に食べられるようにした。赤福が開発した一口サイズの餅「燦」(赤福提供)
赤福餅は江戸期の300年前から、お伊勢参りの人たちに親しまれてきた全国的に知名度が高い銘菓。ただ、伊勢神宮周辺でインバウンド(訪日客)を対象にしたアンケートでは、「あんの舌触りがザラッとしていてなじみがない」と赤福餅に抵抗感を示す人もいた。担当者は「今まで顧客ターゲットと考えていなかったインバウンドや若者向け新商品を開発する必要性を感じている」と説明する。看板商品の赤福餅の箱折り(赤福提供)
伊勢神宮で20年に1度、社殿を建て直し、ご神体を移す式年遷宮(しきねんせんぐう)は2033年にあり、来年から神事や準備が本格化。担当者は「国内外の観光客に菓子を通じて今から伊勢をPRし、たくさんの人が式年遷宮に訪れてほしい」と話した。(中谷秀樹) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。